Google 公式ブログで公開された「Google Play ベストオブ 2025」をひと通り読み、今年のモバイルアプリのトレンドを整理しました。元記事はこちら。全体としては生活インフラ系と新しい学びの体験が同居するラインアップで、日常を支える実用性とエンタメ性が両輪になっている印象です。

ベストアプリがDMMなのは意外

最優秀アプリには DMM のサービスアプリが選ばれていて、正直なところこれは予想外でした。Google Play の年間アワードといえばメガヒットのツール系や SNS が並ぶイメージが強かったので、総合エンタメ企業のアプリが頂点に来たことに驚かされました。サブスク動画・ライブ配信・電子書籍・オンラインくじなど DMM が抱える豊富なコンテンツを 1 つのアプリに統合した総合力が評価されたのでしょうが、来年以降もこうした「全部入り」体験がベンチマークになりそうです。

漫画で英語を学ぶ「ランガク」を初めて知った

受賞リストの中で名前すら知らなかったのが、英語学習アプリ「ランガク」。漫画のコマと吹き出しを読みながら、英語のセリフや解説をインタラクティブに学べるコンセプトとのこと。文法やリスニングではなく、ストーリーを追うことで自然に語彙が増える学習体験が楽しそうで、いわゆる「ネイティブの文脈をそのまま追体験する」系のアプリがここまで磨かれているのかと感心しました。海外作品を題材にすれば異文化理解の教材にもなるので、今後のアップデートにも注目したいところです。

ジハンピの太っ腹キャンペーン

生活密着カテゴリで目を引いたのが自販機連携アプリ「ジハンピ」。インストールしてアカウント連携すると対象の自販機でドリンク 3 本が無料になるキャンペーンを打ち出しており、その太っ腹ぶりに思わず登録してしまいました。実際に私もクーポンを受け取って 3 本分のドリンクをゲット。新しい決済 UI もスムーズで、キャッシュレスで缶を受け取る未来がもう現実になっていると実感しました。店舗ごとの在庫や限定フレーバーの情報も提供されていたので、今後は地域ごとのプロモーションハブとして進化しそうです。

生活をアップデートしていくアプリ群

ベストオブに選ばれたアプリを俯瞰すると、巨大プラットフォームが総合力で押し切る例(DMM)と、特定領域を深掘りするニッチなプロダクト(ランガクやジハンピ)が混在していました。生成 AI を絡めたパーソナライズや生活インフラとの融合はまだ序章に過ぎない気もするので、今回ピックアップされたアプリをしばらく使い込みつつ、2026 年にはどんな体験が標準になるのかを追いかけたいと思います。