概要
本記事では、Windows 10/11 に AI 搭載エディタ「WindSurf」を導入し、基本設定や使い始めのポイントをまとめます。公式の仕様変更により画面や文言が異なる場合がありますが、流れは概ね共通です。
前提条件
- Windows 10/11(最新の更新推奨)
- 管理者権限(インストール時に求められる場合あり)
- ネットワーク接続(サインインとモデル利用のため)
1. インストーラーの入手とインストール
- 公式サイトにアクセスし、Windows 用インストーラー(.exe)をダウンロードします。
- ダウンロードしたインストーラーを実行します。
- 案内に従ってインストール先を確認し、インストールを完了します。
- 初回起動時にアップデートが案内される場合は適用します。
Tips: セキュリティポリシーにより実行がブロックされる場合は、管理者権限で実行するか、組織のガイドラインに従って許可設定を行ってください。
2. 初期起動とサインイン
- WindSurf を起動します。
- 指示に従ってアカウントでサインインします(例: GitHub/Google など)。
- テレメトリやクラッシュレポート送信可否を選択します(ポリシーに合わせて設定)。
3. 基本設定(日本語・外観・フォント)
- 言語(日本語)
- 設定(Settings)から UI Language を Japanese に変更し、再起動します。
- テーマ・配色
- Light/Dark、アクセントカラー、エディタ配色を好みに合わせて選択。
- フォント
- 等幅フォント(例: Cascadia Code, Fira Code)を指定し、Ligatures を有効化すると可読性が向上します。
4. AI アシストの有効化
- プロジェクトを開くと、エディタ内で提案や補完が提示されます。
- 提案のトーンや最大トークン、データ送信範囲などは Settings → AI/Assistant から調整できます。
- センシティブ情報を扱うリポジトリでは、送信制限や無効化ポリシーを事前に決めておくと安全です。
5. 拡張機能(Extensions)の導入
- 設定画面の拡張機能タブから、よく使う言語・フレームワーク用の拡張を追加します。
- 推奨例
- ESLint / Prettier(JavaScript/TypeScript 整形・静的解析)
- Python / Pylance(Python 開発)
- Docker / Kubernetes(コンテナ開発)
- Markdown All in One(ドキュメント整備)
6. Git と連携する
- 既存のリポジトリを「Open Folder」で開きます。
- 左側のソース管理ビューからコミット・プッシュを実行できます。
- 署名付きコミットや GPG 設定が必要な場合は、グローバル設定を事前に構成します。
7. ターミナルとシェルの設定
- 統合ターミナルで PowerShell / Command Prompt / Git Bash を切り替え可能です。
- 既定シェルの変更は Settings → Terminal から設定します。
8. WSL(Linux)との連携(任意)
- WSL が有効な場合、WSL ディストリビューション内のフォルダを直接開けます。
- ビルドやツールが Linux 前提の場合は、WSL 上での実行が安定することがあります。
9. 便利な初期レシピ
- フォーマッタ設定
- Prettier を標準にし、保存時整形(Format on Save)を有効化。
- Lint on Save
- ESLint/flake8 など保存時に警告を表示して品質を担保。
- 自動補完のスニペット
- よく使う雛形をスニペット化して登録。
10. トラブルシューティング
- 起動しない / 画面が真っ黒
- GPU アクセラレーションを無効化して再起動(Settings → Performance/Rendering)。
- ネットワーク制限でサインインできない
- プロキシ設定を見直すか、オフラインモードを検討。
- 拡張機能が動かない
- 互換性・権限・依存関係を確認し、再インストール。
まとめ
Windows への WindSurf 導入は、インストール → サインイン → 日本語化 → 拡張・Git・ターミナル設定の順で整えるとスムーズです。プロジェクトのポリシーに合わせて AI 機能の送信範囲やログ設定を調整し、快適な開発環境を構築しましょう。